3人のアトピーの子ども達との毎日
うちには子どもが5人、そのうち3人がアトピー
長男、長女と最初の二人がアトピーで、その後次女、三女はアトピーは出ませんでした。しかし5人目の四女が長女ぶりのアトピー。
ちなみに夫もアトピーです。
アトピーに囲まれた大家族のわが家の毎日を発信します。
※このブログの情報は、個人的に学んだものやわが家での体験談なので専門的なものではございませんので、アトピー改善を保証するものではありません。
ただ、それでもわが家の経験が多くの人にとっての、なんらかの「ヒント」になることを願って更新していきます!
ステロイドについて
ステロイドについては複雑な思いと考えがあります。
一言で言うと「出来るだけ使いたくないけど、必要な時は少しだけ使う」というスタンスで現在は落ち着いています。(また変わるかもですが…)
長男とステロイド
長男は0才~2才までステロイドを使っていました。
アトピーが良くなったと思って、ステロイドをやめたらすぐに全身にアトピーの症状が広がり、さらにうっすら「ステロイドの副作用」的なものが出てきたので、「ステロイド」を塗り続けることに不安を感じました。
しかもステロイドの強さが少しずつ上っていくのも怖かったです。
そんなある日、同じように同い年のアトピーの子を持つお母さんと久しぶりに会いました。
お互いの子どものアトピーについて悩んでたはずだったのですが、いつの間にかアトピーが改善していて、肌がツルツルになっていました。
「え?どうして!?うちの子と何が違うの?」
と愕然としました。
詳しく聞くと、ステロイドはあまり使わずに自然なものを使った保湿剤を使ったり、食事に気をつけたりと、家庭で出来るアトピーケアに力を入れていたんです!
私は何も考えず、ただ病院の指示通りにステロイドを塗るだけで、アトピーのことを勉強したり、生活面で出来ることなど何も考えてなかったことに自己嫌悪状態になってしまいました。
※今思えば、アトピー改善には個人差があるので、比べることは出来ないものだと考えています。
そこからアトピー関連の本を読み漁り、ネットで情報(本当かどうかもわからない情報も含めて)をたくさん集め、ステロイドのみの治療法から、「家庭で出来るケア」を始めるに至りました。
なので長男におかげで、アトピー治療はステロイドだけではない、ステロイドのみに頼ってはいけないということを教えてもらいました。
現在中学3年生、両膝の内側に少しだけアトピーがあり、たまにボリボリと掻いている程度です。
またさらに詳しい長男のアトピーケアの話は別の機会に譲りたいと思います。
長女とステロイド
長女は生後1ヶ月くらいにはすでに顔にブツブツが出始めました。
これは長男よりも早く、生後3ヶ月には全身ひどい状態になってしまいました。
体中のアトピーがかゆいのか、常に機嫌が悪く、いつも抱っこ抱っこ抱っこ。寝かせればすぐに泣き叫び、車に乗せれば、目的地に到着する頃には掻きむしって血だらけ状態でした。
その頃の私と夫は、
とにかく眠れない・・・
赤ちゃんが夜泣きをするのは当たり前ですが、夜泣きレベルではありませんでした。抱っこ以外では全く眠れず、抱っこしても眠れないことも多い。
夫婦で2時間ずつ抱っこしながら交代で寝たりもしましたが、長男もまだ幼いこともあり、アトピーもあることもあり、心身ともにズタボロでした。
ぐったりしてる中、朝が来て夫は会社に行き、私は二人のアトピーの子をみるという状態でした。
ただ、長男のステロイドをの副作用や家庭でできるアトピーケアの効果を見ていたので、長女は初めからステロイド無しで頑張ることにしていました。
本当に苦しい1年がすぎ、長女の肌は健康的な本来の赤ちゃんの肌に戻り、体中のアトピーの症状がウソのように無くなりました。
もちろん完治した訳ではなく、冬の乾燥時期などの症状が再び出たこともありました。しかし、それも幼稚園に入る頃にはかなり軽症になっていました。
彼女を見て、息子もステロイド無しで最初から家庭でアトピーケアをしていればという後悔の念も生まれましたが、こればかりはしょうがない。
親も少しずつ学んで親になるんだ、と言い聞かせました。
今思えば、最高にひどい状態の時にほんの少しステロイドを使ってもよかったのかなと思います。
特に冬の乾燥の時期にはそれもアリだと思いました。
現在小学校5年生、左足のヒザの内側に少しだけアトピーがある程度です。
四女とステロイド
四女が生まれる頃には、長男と長女のアトピーは「時折ぶり返すかゆみ」程度になっていました。
次女、三女ともにアトピーが無かったので、油断していたら久々のアトピー。
しかもなかなかの酷い症状でした。
状態は長女とほとんど同じ状態です。
私たち夫婦は再び睡眠不足の毎日が続いています。
生まれてから3才初め頃までは、とにかく抱っこ抱っこです。
機嫌が悪く、寝てくれない毎日が続きました。
基本的にステロイドは使わないのですが、例えば旅行に行く時やあまりにも症状がひどくなってしまった時などに、3日くらい続けてステロイドを使って症状を抑え、あとはナチュラル的なオイルや低刺激な保湿剤、食事によってケアをしました。
ステロイドを時折使ったことによる影響か、長女のように早く肌が回復することはありませんでした。
しかし3歳の夏、湿度が高くなってくると、かなり改善して夜も寝てくれるようなってきました。
そして現在(2021.10)、冬が始まり、また夜中にボリボリと掻いて眠れなくなってきました。夏の間はツルツルでしたが、今はこんな感じです。
↓
現在の課題は、
- ステロイドは極力使わない
- しっかりと保湿する
- 食べ物に気をつける
- 運動させる
- その他長男、長女の時に効果的だったことを試す
今後の彼女のアトピー具合や、長男、長女の時にどんなことを試したのかを記事にしていきたいと思います。
また使ってみて良かった保湿剤など、アトピーケアグッズも紹介したいと思います。
家庭ですぐに始められる3大アトピーケア
アトピーが悪化する原因は複数あり、その子特有の原因を見つけることはなかなか難しく時間がかかる場合が多いです。しかも原因が複数ある場合があります。
そこで時間を食ってしまうと、親も疲れてしまいますし、子どもたちも大変です。
そんな訳で原因はともかくすぐにでも始められるアトピーケア3つを紹介します。
【アトピーケア その1】ひたすら運動!
わが家の話ですが、実はアトピー改善に一番効果があったのは運動です!とてもシンプルですが、これが最も効果がありました。
一昔前の人がアトピーの子には運動させろ、みたいな迷信のような話がありましたが、これが実は非常に科学に基づいたものだったのです。
アトピーの子どもも大人も「運動不足」という共通点があるというデータがあるそうです。汗をかくとアトピーがかゆくなるので、運動嫌いになるということも含まれているのかもしれません。
デトックスという言葉がありますが、体の中に入った悪いもの、アトピーの原因になるものを排出することによって症状が軽減したという経験を持つ人が山程います。
逆にスポーツを日々やっている人が、急にスポーツをやめるとそれまで排出出来ていたアトピーの原因や有害物質が体に溜まっていき、アトピーが悪化してしまうという例も山程あります。
アトピーでなくても適度な運動が体にいいことは誰もが知っています。少しわが家のアトピーと運動の経験について紹介します。
【長男】陸上部に入ってアトピーが改善
長男は2才までステロイドを使い、その後ステロイドをやめて家庭で出来るケアを様々ん試しました。
その結果かなり改善したのですが、小学生に上がるときに引っ越しをして、家から徒歩で30分以上かかる学校に通うことになりました。
学校に行き、帰ってくる、この合計1時間ほどの運動だけでアトピーの改善が見られました。そのまま小学生のうちは小康状態が続き、中学生で陸上部に入りました。
するとさらなる症状の改善が見られました!
小学生の時点で、ほぼアトピーの症状はヒザの内側だけになっていたのですが、陸上部に入り、毎日毎日走ることによって、体の悪いものが排出されて、そのヒザの内側の症状されも改善されたのです。
【長女】学校の行き帰りの徒歩35分で改善
長女は冬の時期にアトピーがひどくなるタイプで、家庭でのケアによって赤ちゃんの頃の全身のアトピー状態からは抜け出しましたが、ヒジとヒザの内側のアトピーが残っていました。
乾燥の時期は時折悪化することがあり、夜掻きむしってしまい、朝起きたら血だらけなんてこともしばしば。
しかし小学生に入り、学校の行き帰りの徒歩だけでグングンと症状が改善しました。小学3年生の時点で両ヒジの内側のアトピーはなくなりました。
小学4年生には片足のヒザの内側だけ。現在、5年生になった今、アトピーだった名残さえない状態にまで回復しています。
今はYoutubeで子どもと一緒に運動出来るような動画あるので、幼稚園くらいの子どもたちも家でも運動が出来ます。親子で一緒に運動の機会を作ってみてはどうでしょうか?
※運動で汗が出た場合、汗がアトピーのかゆみにつながる子もいるので、注意してふいてあげるといいと思います。
うちの一番下の子は、室内でトランポリンをしています。保育園に通っていますが、思ったより体を動かす時間が少ないので、これで運動不足を解消しています。
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【アトピーケア その2】免疫力アップ!腸を元気にする
「アトピーの子は胃腸が悪い」、これは全ての子どもがあてはまる訳ではないのですが、かなりの数の子どもがあてはまるアトピーの子の共通点みたいです。
うちのアトピーの子どもたちは、まさにその共通点にはてはまり、3人とも胃腸に問題があります。便秘、下痢気味、胃腸炎などを経験してきました。
ある時、漢方にとても詳しい病院で整腸剤を出されたことがあります。「アトピーと何の関係があるの?」と思ったのですが、東洋医学的言えば、アトピーと腸内環境はものすごく深く関係があるということがわかりました。
わが家で腸内環境改善の為に試したのは以下です。
これによって、痒くて夜中に起きる回数が減りました。そうなると掻き傷が減るので、患部のかゆみの原因にもなる悪い菌なども繁殖も抑えられ、それでかゆみが減り、とても良いサイクルが出来ました。
確かに腸内環境改善がアトピー改善につながることを実感した経験でした。
アトピー性皮膚炎とは?
アトピーって一体なに?
アトピーの語源は、「奇妙な」、「場所が不特定」、「変わった」などの言葉から造られた病名です。その語源通り、原因がよくわからないけど何らかの理由で体のいろいろな場所に湿疹が現れ、非常に強いかゆみが出てしまう病気です。
アトピーは1つのアレルギー症状
一昔前はアトピーについては本当によくわからない状態ですが、少しずつわかってきたこともあるようです。
例えばアトピーの症状は、何かに対するアレルギー反応です。
アトピーの子の多くがいくつかのアレルゲンがあり、それをキッカケに症状が起こり、さらに食生活やストレス、環境などによって症状が悪化したり長引いたりします。
アトピーの原因とは?
アトピーのは「遺伝」というのが一昔前の定説でした。
なぜなら親子でアトピー性皮膚炎に悩まされるケースがとても多かったからです。しかし、アトピー性皮膚炎が日本で確認されるようになって5、60年なんです。
それまではアトピー性皮膚炎なんて誰も知りませんでした。そこには遺伝というだけで片付けられない別の理由があったのです。
別の言い方をすれば、「アトピーの症状が出やすい体質」は遺伝である場合が多いけど、ヒドく悪化する原因はそれぞれで、その原因を見つけて対処することが出来ればアトピーは改善するということだと思います。
「遺伝だから」といって子どものアトピーの悪化をあきらめる必要はないのです。
例えば以下のようなことがアトピーの原因になります。
アトピーの原因は乾燥?
アトピーの原因として必ずあげられるのが、肌の乾燥です。特に子どもの皮膚は大人よりも薄く、弱いのでアトピーの場合はかなり乾燥に弱いという事実があります。
特に冬の乾燥の季節に悪化する子が多いようです。
特に日本の中で乾燥が激しい地域では、かなり深刻な症状を訴える人もいます。逆に湿度が高い夏の季節は症状がおさまるどころか全く無くなってしまうケースもあります。
私が住むところは「寒冷地で乾燥地帯」と言われています。逆に沖縄など湿度が高いところに行くと症状がおさまる場合もあります。
ちなみに家族で沖縄旅行に行って、毎日湿度の高い空気に触れ、毎日海に入っていたらアトピーの症状がかなり改善しました。
※海に入るとアセモやアトピーが改善するという話は昔からよく聞く話ですよね。
アトピーの原因は添加物?
最近、旦那さんのお兄さんが連絡がありました。
「ずっと悩みの種だった体の湿疹がよくなった!ジャンクな食べ物をかなり減らしたからかなぁ?」
食べ物の添加物がアトピーを悪化させるのもよく言われることです。これはアトピーだけでなく、体の様々なところに問題を起こす場合があります。
すごいことに添加物をガンガンとってもなんともない人もいるので、これこそ個人個人の体質と深く関係がありそうです。
なぜ添加物がアトピー悪化の原因になるかと言うと、一節には添加物の多くは腸内の悪玉菌のエサになり、腸内環境を悪化させ、有害物質を生産してしまいます。
そして腸壁を通して血液に入り、全身を巡って皮膚へ悪影響を与えてしまうのです。
胃腸の調子が悪いと肌の調子が崩れる、なんて経験は女性を中心に誰もが感じたことがあるのではないでしょうか?
アトピーの原因はハウスダスト?
病院でアトピーの治療をしてもらうと、医者によってはアレルギー検査をすることがあります。
そこで食べ物だけでなく、ハウスダストにアレルギーがあるかどうかを
調べることがよくあります。
これはハウスダストによるアレルギー反応がアトピーの症状につながるということをあらわしています。
特にダニの死骸などに強く反応し、アトピーが悪化する子どもはとても多く、ハウスダストアレルギー対策の布団や掃除機なども存在するくらいです。
アトピーの原因はストレス?
アトピー性皮膚炎で悩まされる多くの人は、極度のストレスによって症状が悪化する傾向があります。例えば子どもの頃にアトピー性皮膚炎と診断され、10代頃からだんだん良くなっていつの間にか症状が出なくなった。
でも社会に出て、様々なストレスで一気にアトピー性皮膚炎が再発!なんてことも珍しくないのです。今では大人アトピーと表現されることもあります。
アトピーのその他の原因
上記にあるようにアトピーの原因はたくさんあります。わが家の子どもたちで言えば食べ物が大きく関わってきました。
例えば牛ミンチ、牛の脂がたっぷりと入っているので、牛肉自体はもちろん、おでかけでハンバーガーなんて食べようものなら、その日の夜は眠れない状態になりました。
他にもカレーライス、チョコレートこれも油がたっぷり入っています。
このように脂分、油が悪化がの原因になることは、わが家だけでなく多くの子どもたち、アトピーの大人たちも訴えている原因の1つです。
このあたりのことからアトピーには和食がいいという話が出てくるのだと思います。ただ和食はけっこう砂糖を使うので、精製された白砂糖ではなく甜菜糖などに変えるとよりいいと思います。
アトピーはどうやって改善するの?
じゃあ、結局アトピーを改善するためにはどうしたらいいの?という疑問がわいてくると思いますが、まず第一にアトピーの子たちはそれぞれ異なる「原因」を持っているので、その原因となってるものを見つけることが始まります。
そして、その原因を生活から取り除くだけで、かなり改善に向かう可能性があります。それと同時に「アトピー体質の改善」が重要です。
例えば、アトピーのこの多くは便秘の子が多いという特徴があります。便秘ということは腸内環境が悪いということです。
腸内環境が悪いということは、体の免疫力が低いということでもあります。ということは腸内環境を改善して、便秘などを改善して免疫力を高め、アトピーに負けない体作りがアトピー改善につながるのです。